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真面目なサラリーマン 旅に出る

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ゴロー丸の南米旅日記

飛行機にバスにの3日間連続の移動


 

チリに入って、アンデス山脈が飛行機の窓から見えた時は、機内のみんなが湧いていた。

僕も写真を撮った。

そして、無事にチリに到着した。

サヨの旅では、長距離バスが主流で、今じゃ24時間も乗るなんてざらになったが、

やっぱり飛行機で2時間くらいの移動が一番楽だと思った。

まあ、それじゃあ「旅人」とは言えないんだろう。

飛行機がいい僕は、やっぱり旅人に向いていないのかも。1週間~10日くらいの短期旅行者向きだ。

だけど、こんな滅多に経験できない旅も実は気に入っている。

チリに着いて、サヨの体調は少し良くなったらしいが、とりあえずレッドブルを買うために両替した。

20ドル分。

これが、後々、めんどくさい事になった。

空港内を歩いていると、なんとウユニのアヴェニーダで会ったおばさんがいた。

そのおばさんは、凄い勢いで従業員にキレていて、僕を発見すると、これまた凄い勢いで同意を求めてきた。

日本人なんだから、考えは一緒でしょうという感じだった。

正直、同意できない問題でキレていたので、そんなに深入りせずに立ち去った。

そのおばさんと、こんなところで再会してしまうなんて。

確かに、サンティアゴからウユニに来たと言っていたが、あれからだいぶ経っているので、

このタイミングで会うとは思わなかった。

サヨも具合が良くないし、僕も正直3日間ぶっ続けの移動のちょうど真ん中くらいなので疲れているし、

また、何か凄い勢いで言われても体力消耗するなと思い、必死に見ないように足を速めた。

その後は、ショップを見て、サヨが犬型の首まくらを一目見て気に入って買っていた。

行く前、首まくらなんていらないと言っていたのに、いつも僕の枕を奪ってきたので、ちょうどいいやんと思った。

フライトまでは時間が結構あるし、夜中なので街へ行くわけにもいかず、

寝る場所を探すことにした。

サンティアゴは結構寒くて、とても1階では寝られそうになかったので、2階の奥の温かいエリアへ行った。

サヨは、やっぱり調子が悪くて、すぐに椅子に横になった。

僕は、図々しい海外のおばはん達にどけと言われるのではないかと思い、びくびくしていた。

スペイン語で言い返せるように用意をしていた。

僕も寝入ってしまいたかったが、なかなか眠れなかった。

そのうちにチェックインの時間になり、無事にチェックインをした。

搭乗エリアは、凄く広くて、座れる場所もいっぱいあり、エセイサ空港とは違って、椅子も寝ても平気な仕様になっていたので、さっさと入ってしまえば良かったと思った。

中にはラウンジがあることを知っていたので、入ってみた。

軽食とジュースがたくさん置かれていた。

シャワールームもあったので、使いたいと伝え、シャンプーとタオルをくれた。

ドライヤーも欲しいと言ってみたが、通じなかった。

南米のシャワーの温度にはずっと苦労している。

空港とは言え、ここも水シャワーだったりするのかと疑った。

最初は冷たい水だった。

しかし、すぐに頭にシャンプーをつけた僕の上に、熱湯が降り注いできた。

60℃くらいあった気がする。

そこからはもう地獄だった。

浴びられない、流せない、少しでもかぶればやけどする。

格闘してみたが、在り得ない熱さにギブアップだった。

そそくさとシャワールームを出て、ラウンジも出た。

足が完全にやけどしていた。

その後は、残ったペソを使い切ってしまうために、動き回ったが、空港ないなんてちょうどいいものもなく、

結局、必要のないものを無理に買った。

そして、また飛行機に乗った。

今度は、さっきのフライトより長い時間だけど、寝てしまい目が覚めたら、あっという間にペルーだった。

着陸した時に、隣にいた現地人のおじさんが忘れ物を教えてくれた。ペルー人、いい人やんと思った。

そして、ちょうど日本人の女の人がいたので声をかけてみたけど、この後は、乗継らしい。

とりあえず、市内まではタクシーで行くのが最善と言われたので、タクシーで移動することにした。

市内は、凄く混んでいて、バスターミナルまで1時間くらいかかった。

ペルーは治安が悪いと聞いていたので、少しドキドキしたけど、

無事、バスターミナルに到着した。

このバス会社は、ネットで座席の予約ができるようで、サヨが予約をしてあった。

いつも、カウンターでスペイン語で返されるのがドキドキするので、ネットで買えるなら楽だなと思ったが、

ネットのHPを見たら、全部英語だったから、とてもじゃないけど、自分でこれを予約する気にはなれない。

日本語は、全く海外では不便と言うか、意味ないんだなとつくづく感じる。

バスターミナルは大きくて、時間は4時間くらい前だったけど、バックパックを預かってもらえたので、良かった。

中2階のような所にあるカフェで少し休憩して、少し街へ出かけることにした。

近くには特に何もなかったけど、少し歩いたところに大きなショッピングモールなんかもあって、

スーパーでは、買った物を食べられるエリアがあって、

ブッフェのような総菜売り場は、どれもおいしそうだった。

そこで食事をして、バスターミナルへ戻ることにした。

しかし、リマはとっても暑い!

ここまで、結構涼しい場所が多かったから、急に季節を飛び越えた感覚だ。

バスターミナルに戻り、出発の時間になったので、バスに乗り込んだ。

まるで飛行機に乗るかのような検査などをされ、顔の撮影までされて、セキュリティは凄かった。

そして、バスは、ちゃんと毛布だけでなくクッションもついていて、個人用映画鑑賞のモニタもあり、

椅子はソファーのように柔らかい。

180度倒れるので24時間乗るには、快適だ。

しかし、座席の選択をミスった。

一番後ろにしたら、トイレの横だったため、臭くて参った。

しかも、結構な悪路なので、トイレを出たやつが、きちんと扉を閉めないと、

扉がバタバタ開いてしまう。

そのたびに、臭いが最悪なのだ。

更に一番後ろに添乗員の席があって、だいたいそこに添乗員はいるが、

基本寝ていて、扉なんて気にしていない。

何度も何度も扉を閉めなければいけなかった。

しかし、外はまた見た事のないような景色が広がっていた。

ペルーは砂漠と山の国だった。

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