ラパス
ホテルの近くに、ムリリョ広場がある。
いつも鳩も人もいっぱいいて、テレビでの撮影も時々やっている。
いつもは、会社で仕事をしているこの時間に(と言っても、日本は真夜中だけど)
仕事もせずに、こんな場所にいるのが、不思議でたまらない。
日本の裏側にいるし、なんだか自分じゃない誰かの生活をしているような気分。
ツアーじゃないから、誰かが引っ張ってくれることも、案内してくれることもないし、
旅をするって、不思議な気分なんだなと思う。
朝ごはんは、サルティーニャを食べる。
おやきみたいな食べ物だけど、なかなかおいしい。
だけど、いつもドリンクはぬるい。
サルティーニャは何店舗かで食べたけど、店によってだいぶ味や中身も異なる。
街では頻繁にデモもやっているようだ。
ラパスでは、マーケット以外、特に見どころないんだけど、
ラパスでの最終日に、郊外にあるという月の谷というところに行ってみた。
でも、この行き方は、そっちの方面へ行く乗合バスを自分でつかまえて交渉するという
大変なものなため、無視をされてしまったり、本当に行けるのかと思うくらい、
しんどいものだった。
そして、苦労して到着したけれど、観光客は、ほとんどというか全くいなかった。
まだまだ有名じゃないのか、不人気なのか、理由はわからないけれど、
あんなに苦労しなければならないのなら、観光客は、来にくいかもなと思った。
ラパスの中心街に戻ってくると、雨が降り出したので、ホテルに戻った。
そこで、初めて日本人に会った。
僕は、ちょっとどう接していいのかわからず、とまどってしまった。
だけど、サヨが話しかけた。
女の子2人組みは、僕たちと同じで夜行でウユニへ向かうようだったけど、
僕たちとは違うバスだった。
そして、バックパッカーのラパスでの被害情報なども聞き、ラパスはやっぱり怖いことがわかった。
とりあえず、暗くなってからバスターミナルまでの道を歩くのは避けようとサヨが言ったので、
早めに、行くことにした。
2人とは、またウユニで会おうと約束して別れた。
Todoツーリスモに着くと、可愛らしい日本人の女の子がいた。
名前をSちゃんと言った。
彼女もまた、同じバスでウユニへ向かうとの事だったが、i-phoneがフリーズしてしまい、
彼氏に連絡できないと困っていた。
僕のi-phoneを貸してあげて、無事連絡がとれたけど、ふと再起動すれば動くんじゃないかと思い、
再起動させたらすぐに直った。
どうやら、再起動のさせ方を知らなかったらしい。
再びスマホが自由に使えるようになり、Sちゃんは物凄く喜んだので、
大したことではないが、僕まで嬉しくなった。
その後、さらに2人の男性日本人が来た。I君とS君。
話を聞くとミャンマーで働いているとの事だった。
しかも、Sちゃんが、ここまで一緒に来たという日本人の男性M君まで合流して、
一気に日本人が6人になり、心強い気分になった。
海外長距離バスは、初めてだったけど、このバスはかなり居心地のいい座席で、
体の大きい僕にもゆったりサイズだった。
僕とサヨは、事前に一番後ろの席を指定していたので、一番後ろの席でゆっくりしていた。
BANO(スペイン語でトイレ)は、僕には絶対に必要!!
なので、あえてトイレの近くの席にした。
しかも、薬局で買った高山病の薬のせいで、何度もトイレに行かなければいけないくらい、
トイレが近くなってしまった。
バスの中で、M君をのぞいてみた。
が、Sちゃんは、M君を一切見ずに、I君とS君と楽しそうに話していて、
M君は、ひとりでさびしそうにしていた。
Sちゃんと2人で楽しく行けるはずが、なんとも悲しい感じになり、
男としてちょっと同情した。
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