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クスコを去る日


 

いよいよ、クスコを離れる日になった。

朝、朝食を食べに屋上へ行くと日本人のおじさんがいた。

結構マイペースな感じの人で、登山が好きな人だった。これからマチュピチュへ行くのだと言う。

こうやって旅に出て、知らない日本人に会って、おしゃべりすることも楽しかった。

サヨがよく旅先で仲良くなってくる、貴重な仕事をしている人達に出会えると言うのもよくわかる。

特に、サヨがよく仲良くしている北海道の漁師なんて、こんな旅先で会わない限り仲良くなることもなさそうだ。

どうやら、アルマス広場の方が騒がしい。何かイベントをしてるみたいだった。

サヨが早く見に行きたいと言ったので、部屋に戻り写真を撮って、おじさんから聞いたホットシャワーの出し方を真似て浴びた。

コツが必要だったんだ!なんとあったかい。

昨日までの水シャワーは何だったんだと言うくらいだ。

チェックアウトをして、荷物を預かってもらって、広場へ行くともうパレードで凄い事になっていた。

しかも、ずっとサヨが行きたいと言っていて、旅の途中で出会った人からもすすめられていた教会の内部へ行けるチャンスだった。

日曜日の朝と言うことで、ミサをやっていた。

ミサの最中は、入場料とか免除されるらしい。

最初は止められそうになったが、なんとか入れた。

最後の最後にやっと、銀でできた祭壇を見ることができた。

さっさと見て、教会は出た。

パレードは続いていた。

どうやらクスコ市のイベントのようだった。

たくさんの民族衣装を着た人達が歩いていた。アルパカのミイラをぶらさげた衣装には、びっくりしたが、伝統的なんだろう。

紙でできた帽子を配っている人がいた。

サヨはあきらかにアジア人なのに、配っている人はにこにこしながら、僕とサヨの分を渡してきた。

市民じゃなくても歓迎なのか。

サヨは、いいの?と言いながら嬉しそうに受け取り、組み立ててすぐにかぶっていた。

僕ももちろん、かぶってペルー人になってみた。

だけど、これをかぶっている人は、だいぶ少なめではあった。

サヨが見ていたいと言ったので、しばらく見ていたが、時間も限られているので、移動することにした。

このパレードがなんなのか、リンカトラベルのリンカさんにお別れを言うのと共に聞こうと言っていたが、リンカトラベルは結局休みで、最後は会えずに終わった。

最後にサヨがもう一度、市場のポロスパを食べてからクスコを去りたいと言ったので、食べに行った。

その道は、なんだか忘れられない景色だった。

凄く晴れていて、あの時の空は相当綺麗だった。

街の中でもイベントのようなのをやっていて、道ではアルパカを連れたおばちゃんも歩いていた。

市場の中でも見かけたから、写真を撮ろうとしたが、すげー勢いでお金を請求された。写真は撮らずに無視した。

食べ終わり、そこそこに宿に荷物をとりに戻ることにした。

ほんとこの宿までの坂と階段はきつかった。辛いと言うか、何かの罰ゲームのように感じた。

高山病はもうなっていないが、それでもきつい。

しかし、それももう最後だ。

結局、最後もバス停まで歩くことにした。

来た時は、恐ろしく暑くて大変だったのに、帰りはなんだか楽楽だった。

パレードに出ていたっぽい民族衣装を着た女の子達と何度もすれ違った。

女の子達とサヨは、目を合せてにこにこし合っていた。

サヨは、本当にこういうのが好きなんだろう。

バスステーションに着いて、椅子に座った。

まだ時間はある。人はまばらだった。

サヨは一人で散策してきたいと行って、再び出て行った。

僕は椅子でくつろいでいると、「地球のあるきかた!」とバスステーションのペルー人のおじさんから叫ばれた。

どこに行くのかと言うので、リマと伝え、ついでにバックパックを預けられるか聞いたけど、リマの時と違って、早めに預けられないようだった。

サヨが戻ってきたのと同時に、外はどしゃ降りになった。

本当にクスコは雨が凄い。スコールだ。

特に周辺は何もないようだった。

少し小腹が空いたので、売店でプリングルスとエンパナーダを買ったが、すげー高かった。

待合所にはモニターがあって、みんなしてサッカーを見ていた。

2つの違う試合を見ていた。南米はやっぱりサッカーなんだなとつくづく思った。

どしゃ降りは続いていた。

マチュピチュの帰りこそ、大雨に遭ったが、マチュピチュを見ている間は免れたし、道を歩いている時にも、降られずに済んだ。

クスコはあまり天気が良くなかったけど、それでもなぜか僕達が外を歩いている間はもってくれていた。

サヨは、亡くなった愛犬のはるこのおかげなんだと笑っていた。

ペルーのマークは、こういうのが多い。

この帽子は僕も気になっていて、サヨに買えばいいじゃんと薦められていたけど、結局買わなかった。

似合う自信がないからだ。

いよいよ、バスが到着して、乗り込む。

相変わらず、ここのバスはセキュリティがしっかりしている。

アルコール検査にカメラ撮影も、客だけでなく乗務員もみんなの前でするのだ。

今度の席は、トイレの横じゃなかったので、においも心配なし!

出発!

途中ナスカの地上絵の横を通り、ワカチナのオアシスを横目にリマへと戻った。

約24時間だった。

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