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旅先での別れって辛い


 

ルカと3人で国境を目指した。

調べてきたかかる時間よりも早くボリビアを出国できた。

その際に、出国スタンプをミスされ、結構ひどいことに。

文字もつぶれてしまっているので、入国で何か質問されたらどうしようとドキドキした。

しかし、無事にアルゼンチン入国。

国境越えを歩いてしたのは、初めてのことだった。

そして、徒歩で入国しても、ちゃんと荷物検査はされるんだなと思った。

調べによると、すぐにバスステーションがあるはずだったけど、

ちっともある気配がない。

とりあえず、3人でそれらしき方向へ歩いてみた。

相変わらず、野良犬はたくさんいて、我々の後をついてくる。

人間に吠えてきたりはしないんだけど、犬同士で喧嘩し始めたり、

時には、走っている車に突撃するかのように、吠えかかって行ったりするので、

いちいち、びくびくした。

ルカは、クレイジードッグと言っていた。

ルカとたくさん話したい。ルカが、日本語ではドッグは何て言うのかと聞いてきたので、

「いぬ」だよと教えると、そこから、じゃああれは?これは?となったので、

いくつか簡単な日本語単語を教えた。

サヨもこうやって、日本語教師としていつも外国人に教えてるんだなと思った。

特に海外に来ると、その職業を活かしたコミュニケーション能力には感心する。

外国人に日本語を教えるのが楽しかったから、日本語教師の道を考えたのかなと、今更ながら思う。

ルカが色んな人に道を聞いてくれたおかげで、無事バスターミナルを発見した。

坂の上にあった。

まず、声をかけてきたおっさんの所はルカが、高いと思うと言ったので、

2つ目に決めた。

とりあえず、サルタという中心の町まで行くらしい。

サヨが出発時間を聞くと、すぐに出ると言ったので、

先を急ぐ僕達は、乗ってしまうことにした。

そこで、初めてルカがチケットを持っていることに気付いた。

ルカのチケットは次の時間のバスだった。

なんてことだ!!

ここで、こんなにも急にルカとお別れをしなくてはいけなくなった。

サヨも驚いていたし、ルカも、残念そうにしていたが、

旅人同志は、きっとそれぞれの行く場所があるから、引きとめあったりしないんだなとわかった。

でも僕は、とてつもなく寂しくなった。

思わずルカに抱きつく。

もっと話したかったし、もっと仲良くなりたかった。

できれば、一緒にもっと旅をしてみたかった。

サヨもルカとハグをして、日本に来たら必ず連絡してねと言っていた。

ルカも寂しそうに微笑んでいた。

サヨに抱きつかれて嬉しかったかもしれないけど、僕に抱きつかれてルカは引いていたかもしれないと思った。

バスに乗るためのお金も両替してもらったが、ボリビアーノからアルゼンチンペソに変えるには、

とてつもなくレートが悪かった。

荷物を預け、チップを10ペソ払い、バスに乗り込んだ。

サルタへと向けて出発した。

窓の外の景色は、雄大だった。

標高の高い場所にいるのが、ひしひしと伝わってきた。

時々、サボテンも現れた。

ウユニ塩湖でのみんなとのお別れも、ルカとのお別れも、

へっちゃらのように、サヨは、マイアミで買った塩辛くて甘いクッキーを食べていた。

僕みたいに感傷に浸っていなかった。

次の町が楽しみなんだと言っていた。

たまに僕にしている旅先での大好きになった人達との別れを、

こんな風に切り替えてるんだなと思った。本物の旅人なんだなと思った。

僕はやっぱり、サヨみたいに一人旅なんて無理です。

バス車内では、やっと英語が通じた。

僕は不安で、たくさん調べてきたんだけど、ここでも調べてきた通り、

警察によるパスポートチェックが2回、僕は荷物確認を1回された。

外国の警官は、いつ見ても怖い。

僕は、気分を害されないように、ひたすらグラシアスと言っていた。

でも、サヨは、手を振っていた。

そして、窓の外の怖そうな警官もサヨに手を振り返していた。

やっぱりすげーと思った。

その後、7時間ほど走ったところで、かなり遅れていることに気付いた。

途中から乗ってきた、隣の席のニュージーランド人のマッスルな女性も、

サルタはもう過ぎちゃったのかしら?と心配して聞いてきた。

サヨと女性は、ニュージーランドつながりで、盛り上がった。

でも、女性はブエノスアイレスへ行くらしく、あまり長くは係わらなかったけど、

また一人、外国人と話をした。

サルタに到着するまで、似たような景色が続いた。

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