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マイアミ到着からラパスへのフライト


マイアミへのフライトは、4時間程度だったため、楽勝だった。

だけど、持ってきた機内用枕をサヨにとられたので、首がつかれた。

荷物は少なめ少なめとうるさいけど、必要な物だったじゃないか、ほら見ろと思った。

ここまで偶然にも席がずっと隣になった例の女性に、旅行、お気をつけてと言おうと思った。

2回も偶然隣りになったんだから、それくらいは言っておかないとと思った。

けど、その女性は、こっちをチラリとも見ずにあっという間に去って行った。

なんて、薄情な!と思ったけど、11時間もあったフライトで、ほぼ話もしなかったような人だったと思い、

自分の浮かれ具合に嫌気がさした。

マイアミでは、もちろんビーチへ行こうと思っていた。

モノレール、バスを乗り継いで行った。

僕は全くマイアミについて外に出るとも思わず、調べてこなかったので、

調べてくれば良かったと思った。

ビーチでは、障害競馬をしており、いっぱい馬がいた。

水着の人もいっぱいいて、正直、僕らは、服装的にもとんだ場違いだった。

海は、凄く綺麗だけど、潮風も強く、べたべたになった。

スーパーに寄ったが、ドルの払い方の調べ方もしていなかったので、コインばっかり溜まった。

ポテチを買った。味はしょっぱいが、おいしかった。

そして、空港に戻るのだが、帰りのバスは、混んでいて、

立ちっぱなしだったので、一気に疲労感が出た。

空港で、ピザとハンバーガーを買って食べた。

マイアミ空港から、ボリビアラパスまでは、7時間程度。

今度の飛行機は、座席が3列、3列のため、小さめだった。

僕の隣は、男性外国人。

乗ってすぐに、なにやら座席を移動したそうにそわそわしていたけど、

結局隣に座ってた。

サヨは、またすぐに寝た。

僕の枕を奪って、寝た。

途中トイレに行きたくなり、隣の男性に声をかけると優しく通してくれた。

しかし、僕は緊張するとすぐにトイレへ行きたくなる体質で、

初めての南米へ、しかもバックパッカー形式で行くことに緊張していて、

座席へ戻ったのに、またすぐにお腹が痛くなった。

とりあえず忘れようと思い、いったん寝て、1時間後また声をかけた。

この時は、さすがに申し訳なく思い、日本から持ってきた飴をあげようと思い話しかけた。

「ジャパニーズキャンデー」と言って差し出すと、

「ノ~~~~~~」と、お腹をさすりながら、いっぱいなんだよと言うように断られた。

そして、さらに、ほっぺに指をさして、ニコリと笑った。

ノーだけだったら、完全に心が折れていたと思うけど、

おっさんスマイルに、すっかりやられてしまった。

こんなやりとりや僕の苦労を何も知らず、サヨはすやすやと気持ちよさそうに寝ていた。

奪った僕の枕を巻いて。

さんざん、男性には、迷惑をかけてしまったので、サヨまでトイレに行きたいと言わないといいなと思っていたけど、

そのまさかは、起きてしまった。

サヨ「トイレ行きたい。」

僕「なに!?仕方ない!(隣の男性に小声で)ソリーソリ―」

男性は、ハッと起きて、また気持ちよく譲ってくれた。

かなりジェントルマンだった。

そうこうしているうちに、ラパスの明かりが綺麗な町が見えてきて到着した。

その時は、まだ高山病の気配はなかった。

降りた後、入国カードで手こずり、サヨだけ高待遇されていたり、

さらには、税のやつで手こずり、完全に僕は劣等性だった。

でも、やっと南米に入ったという、気持ちとバッグも無事で、少し安心したせいか、

疲れが戻ってきた。

サヨは、ずっと来たい来たいと騒いでいたボリビアに、やっと来ることができて、嬉しそう。

少し、椅子に座って朝を待つことにしたけれど、

すぐに、ボリビア人の家族やってきて、何やらサヨに、一緒に写真を撮りたいと言った。

もちろん、快くいいよ!と立ち上がったのだが、

その家族の一人が、僕にスマホを渡してきた。

つまり、僕はカメラマンというわけだ。

そして、サヨと写った写真を確認すると、嬉しそうにお礼を言って去って行った。

なぜ、僕とは、撮らないんだ!?と思った。

そしてこの後、別の家族がまた同じようにやってきて、サヨとだけ撮って去って行った。

もう悔しいから、撮るふりをして、自撮りしてやろうかと思ったけど、やめた。

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